南会西部建設コーポレーション(以下、南会西部)は、会津地域における多くの公共性の高い建築物を手掛けています。会津地域ではトップクラスの施工実績があり、大規模な工事や難易度の高い工事も担うことができる会社として、地域からの厚い信頼を獲得しています。
私自身、南会西部に入社してから、南会津警察署庁舎の移転に伴う新築工事、只見町の特別養護老人ホームの新築工事、会津中央病院のエントランス整備工事などをはじめ、会津地域のさまざまな公共・民間建築物に携わってきました。
ここに挙げた例のように大規模な建築物を数多く経験してきましたが、現在担当している特別支援学校の新築工事はこれまでに経験したことのないほど規模の大きなものです。複数の建設会社から成る共同企業体(ジョイントベンチャー=JV)が担当する工事であることから、関係者も多く、かつ工種としても木造建築における大断面工法と呼ばれる前例の少ない現場です。規模感や工種などのさまざまな点で難易度の高い工事ですが、南会西部の実績として残るのは間違いなく、私自身としても、多くのことを学ばせてもらおうという姿勢で取り組んでいます。
私の父も建設業界で働いており、幼い頃に工事現場に連れていってもらったことがきっかけで、建設関連の仕事に興味を持つようになりました。地元の商業高校を卒業した後は関東の大学に進学し建築学科で学びましたが、就職活動の際には地元で働きたいと考えて会津地域の企業を中心に検討しました。
そんな中で南会西部の存在を知ったのは、父に社名を教えてもらったことが直接のきっかけです。興味が出て実際に話を聞いてみると、手掛けている建築物の規模やレベルが高く、会津地域でもトップクラスの実績を持つ企業であることを改めて知りました。そして私の地元である会津に貢献できる会社であるということはもちろん、同じ業界で働く父の勧めということもあり、安心して入社を決めることができました。
建設業界全般にいえることではありますが、建築であれ土木であれ、私たちの仕事は「地図を変える」ことのできる仕事です。特に南会西部は大規模な公共性の高い工事を数多く手掛けており、会津地域が地元である人にとっては、自分たちの暮らしている場所の「地図を変える」ことができるという、なかなか他では経験しにくい手応えを感じることができます。私自身、普段の生活でも、以前に自分が携わった建築物の前を通ることも多いのですが、その施設が多くの人に利用されている様子を見る度に、とても誇らしい気持ちになります。
ところで、私なりの仕事へのこだわりとして、長期的な視野に立って、常に時間や心にゆとりを持つことを大切にしています。これは現場で学んだことなのですが、常に全力で仕事をしているとすぐに息切れしてキャパオーバーとなってしまい、結果として良い仕事にはつながりません。決して手を抜くという意味ではなく、品質の良いものを作り上げるためにも、先を見据えながら常に先手を打って、時間的にも心にもゆとりを持って働ける現場を整えていくことが、とても重要だと考えています。
UNICONホールディングスのグループ各社は得意とする地域や工種がそれぞれ異なっており、お互いの強みや知見を持ち寄ることで事業の幅を広げることができるのが強みです。実際にUNICONホールディングスが設立されて以降、グループ会社同士で接する機会も生まれており、私自身もグループ会社の小野中村が担当する南相馬市の工事に半年間ほど技術支援に入ったこともあります。そのようにして自分の会社にはない知見をお互いが吸収しあえるのは、UNICONホールディングスで働く大きな魅力の一つですね。
とはいえ、まだUNICONホールディングスが発足してから日も浅く、現在は過渡期といえるでしょう。今後、グループ間での人材交流やナレッジの共有はますます盛んになっていくはずで、今からとても楽しみです。
建設業界への情熱を持っている人はもちろん大歓迎ですが、個人的には、建築や土木の知識がない方でも、もっと気軽にチャレンジしてほしいと思っています。どんな仕事でも、仮に知識や経験があったとしてもやってみないと分からないことばかりでしょうし、また知識や経験がなくても仕事を続けるうちに成長していけるものです。南会西部にはやる気があればどんな人でも活躍できる風土があるので、まずは軽い気持ちで飛び込んでみてほしいですね。